2011年11月2日水曜日

訪問授業プログラム@青少年科学の祭典in福井

こんにちは,GSNの井上@日大です.
2011/10/22,23に,福井県の児童科学館にて“青少年科学の祭典”が行われ, GSNがアウトリーチ活動の一環として参加させて頂きました.内容は例によって,「手作りアンテナで人工衛星の電波を受信」というものです.
今回は,GSN参加局である福井工大さんが主導して下さりました.

取得した衛星は両日ともKKS-IとPRISMのCWです.日本上空を衛星が通過する時間の関係で,イベント時間内(10:00-16:00)に良い軌道で通過する衛星,ということで,この2機を取る事としました.2日目の最後のパスだけ上手く取れず残念でしたが,他の3回のパスは全て上手く取れました.福井工大さんが用意して下さった手作りアンテナにはアンプが取り付けられていて,これが出力の弱いCWを取得するのに大活躍でした.さすが福井工大さん,勉強になります.
来場された方々には福井工大さんの10mパラボラアンテナを始めとした地上局の話や人工衛星の話をし,展示させて頂いた日本大学のSEEDSも沢山見て,触れて頂きました.




福井工大さんは衛星開発をされておらず,大型衛星取得用の本格的な地上局設備を研究設備としてお持ちで,「開発した衛星の為の地上局」という立場ではなく,「地上局に研究として取り組んでいる」という,GSNにとってもこれまでにない個性的な局です.今回一緒に活動させていただいた中で,組み立て式の2mのパラボラアンテナをリモコンで制御する体験コーナーや,地上局に関する説明も,横で聞いていた私にとっては新しく興味深いものでした.また,福井工大さんも大学の超小型衛星を見て触ったのは今回が初めてだったとのことで,お互いとても刺激になったと思います.外部に対するアウトリーチ活動だけでなく,参加局同士の技術的交流も深まって,とても素晴らしいイベントとなりました.

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