こんにちはー。本日2度目の伊藤です。
約2週間前、SPindleという教育プログラムに関して宇科連で発表しましたので、
この機会にSPindlenについて簡単に紹介したいと思います!
(発表内容の詳細は、また報告書等の形でまとめるつもりです。)
◎SPindleとは?
SPindleとは、Systems Engineering / Project Management introductory lesson
の略称で、Cansat開発にSEとPMを取り入れた教育プログラムです。
2年前から開始しました。
◎Cansat開発における問題
Cansat開発に関して、SPindleでは以下の3つの事柄を問題として取り上げました。
(問題1)ミッション定義の難しさ
(問題2)ARLISSでの成功率の低さ
(問題3)過去の蓄積された知識が活かされない等の非効率的なチーム体制
これらの問題を解決すべく、以下の4点をSPindleの教育項目として取り上げました。
(教育項目1)個人を活かす組織作り
―各チームのhuman resourse等の環境に合わせたチーム体制を指導
(教育項目2)ミッション定義・要求仕様の明確化
―フィージビリティを考慮したミッション定義・要求仕様の設定方法を指導
(教育項目3)検証に余裕を持たせたスケジュール作成と管理
―スケジュール管理のmethod, 検証に時間をかける事の重要性等を指導
(教育項目4)検証計画・検証項目の明確化
―検証計画の立案、検証項目の確認のmethod等を指導
◎SPindleの進め方
SPindleに参加チームは、プロジェクトの進捗状況を報告する7つの資料を記述します。
それを、UNISECのOB/OG組織であるUNISASからなる審査員に提出し、開発過程における、
SE/PMに関する問題点等をアドバイスします。
この審査はプロジェクト中に合計2回設定されていました。
また、技術資料の書き方講座など、SPindleを効果的に活用できるような
インストラクションを示すセミナーも、2回開催されました。
◎SPindleの参加状況
2011年は、ARLISS参加21チーム中、3チームがSPindleに参加しました。
そのうちフルサクセスを達成したチームは1チーム、また
残りの2チームもフルサクセスは達成できませんでしたが、
Comebackミッションにおける制御履歴の習得には成功しました!
(毎年制御履歴の習得成功率は20-30%です。これも問題ですね。)
◎まとめ
SEやPMの手法を取り入れながら、効率よくCansat開発を進める為の
教育プログラムがSPindleです。
SEやPMの手法を本格的に学ぶ機会は、日本では大変貴重です。
SPindleに参加すれば、SE/PMの手法を学びながらCansat開発を
進められるだけでなく、審査員であるUNISASの方々との繋がりが出来たり、
提出した開発資料はそのまま後輩の為の引き継ぎ資料として利用出来たりと、
様々な魅力があると思います。
来年度のARLISSに参加しようと考えているチームは、ぜひSPindleへの参加もご検討ください!
詳しい情報は、以下のHPでも公開しています。
http://cansat.info/ARLISS/files/SPindle2011_overview_ver3.pdf
ではではー
伊藤
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