今なお日本全国、特に東北・関東地域では、大地震の影響を大きく受けていらっしゃると推測いたします。いろいろとご不便が多いでしょうが、くれぐれも体調には十分お気をつけくださいませ。
さて、今回はずっと報告を怠っていた「CLTP(CanSat Leader Training Program)」 の2週目以降の様子についてお話いたします。
1週目に基本的なカンサットの作り方をマスターしたということで 2週目以降は3チームそれぞれが、カンサットをひたすら設計・製作するという内容でした!
海外では日本と違い、9時-17時などといった決まった時間に仕事を切り上げることが多いようです。
しかしCLTPの参加者たちは「日本に来たんだから、日本のやり方に合わせるよ」といって、朝9時から遅いときには夜10時くらいまで作業を続ける方がほとんどでした。
けれども、そんなに作業ばかりしていたら、
『ストレスたまっちゃうよね~(+_+)』
ということで、プログラムの中にはちょっとしたイベントがいくつか盛り込まれました。例えば、これ。
「おやつ」
おやつの時間に日本のnoodleをお出ししているところです。
またこんなのもありました。
「天体望遠鏡見学」
CLTPが開催された和歌山大学には天体望遠鏡があり、 1日の作業後に見学させていただきました!みなさん国を代表する研究者だけあって、大きな望遠鏡に興味津津です。
「望遠鏡から見た月」
こちらは観測した月の写真です。きれいに撮れました。
さてさて、3週目・4週目になるころには、カンサットもだいぶそれらしい形になります。
「製作したカンサットの1つ」
そしてこの段階になると、カンサットを手で投げてみたり、カンサットを気球で上空に運んで投下したり、日本ではおなじみの試験なども行いました。
「手投げ試験」
「気球試験」
「気球で遊ぶ海外研究者その1(From Turkey)」
「気球で遊ぶ海外研究者その2(From Vietnam)」
そして4週目も終了、カンサットも完成し、いよいよ伊豆大島で最後の打ち上げ実験!の予定でしたが、地震の影響により、打ち上げは中止となってしまいました。
打ち上げが中止となり、CLTPの参加者はさぞかし残念だったと思います。しかし約1カ月にわたる日本での経験を基に、ARLISSにぜひとも参加して、作ったカンサットを打ち上げてもらいたいです。(参加者に声をかけた所、何人か「ARLISSに行くつもりだ」と即答してくれました。うれしいかぎりです。)
今回のプログラムを通して、ベトナム・スリランカ・トルコ・ナイジェリア・アルジェリア・エジプト・グアテマラ・メキシコ・ペルー・オーストラリア・そして日本の11カ国から集まった人間が、言葉も十分に伝わらない中、1カ月の間に打ちとけ合い、仲を深めることができました。その様子はいくつかの写真からも十分に伝わると思います。
今回はまだ11カ国の小さな輪ができたにすぎませんが、今後この輪がどんどんと広がり、世界中を巻き込んでいくことになれば素晴らしいです。
私自身、TAとしてCLTPに参加したことで、素晴らしい経験が得られたと感じています。今回のプログラムの中で、小型衛星をはじめとする各国の宇宙開発を担っていくような海外研究者たちと一緒にカンサットを作った経験は、今後かけがえのないものとして自分の中に必ず残っていくでしょう。今回TAとして参加する機会を与えていただいた、UNISEC・和歌山大学・その他CLTP関係者の方々には感謝致します。ありがとうございました。
ということで、以上報告は終わりです!
いとう
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