2011年4月27日水曜日

広報2011の方向性(長文)

こんにちは。昨年の広報体制の残党、中澤です。

今年度もWebの広報を担当することになりそうです。 よろしくお願いします。

広報WGに登録された方々の為に、基本的な活動方針を検討していますが、
基本的には、それぞれの団体でそれぞれの広報活動を行っていただくことが中心になります。

全体的な活動としては、昨年度からWebを立ち上げ、UNISONの「可視化」を進めています。
各種イベントの紹介を発表するお手伝いもしています。
webサイトに関しては、もっと立派なサイトをつくりたいという思いはありましたが、分業体制は連絡体制の不備と煩雑さでなかなか定着させることが出来ませんでした。同じ方法は再び失敗を招くと思います。
 どうすればよいか。

話が変わりますが、先日11巻目が発売された Make: というDIY雑誌があります。
今回は宇宙特集号で、ロケット開発、アマチュアによる衛星開発などが紹介されていました。中須賀研の衛星「PRISM」の記事もあります。
購入した当初は上記の記事が目当てだったのですが、アメリカで活発な「Hackerspace」という活動の記事を読んだ時、その理念とUNISECはとてもよく似ている、と気づきました。

ハッカースペースは個人が集まって活動の場所を協同で借り、個人入手が難しい工作機械や活動の場、個人間の技術交流を提供する団体活動です。 世界では地域ごとにその理念に共鳴したグループがそれぞれハッカースペースを立ち上げ、ローカルで様々な活動を行っています。(最近日本でも活発ですね) 
ハッカースペースでは自主性が重んじられています。個人で目的を達成するために利用する人もいれば、グループワークを行う人達、など様々です。もちろん意見の相違は起こりますが、どんな場合でも意見交換で解決しようと試みます。 主体はあくまで自分である、というスタンスをつらぬく人々がハッカースペースを支えています。


 先日のUNISON未来検討委員会でも話が上がりましたが、UNISEC/UNISONという組織は団体の活動、団体間の相互作用で成り立っています。 衛星を打ち上げる/ロケットを開発する人々が集まり、機会と交流の場となっています。目的のためにリソースを共有し、そのフィールドの中で競争、協同、人の交流が活発に行われるという図式です。

図式としてはハッカースペースが集合してさらなる巨大組織を作っているようなイメージですね。
個々の団体/個人こそが組織の構成要素であり主体です。何かを期待するのではなく、自分から交流、行動し結果を得ることが求められているのだと思います。

以上の理由から、web広報は静的な情報を集積するよりも、個々の団体の生きた活動記録を共有するべきではないかと考えています。RSSによる団体ブログ記事の配信はその試みの第一歩でした。 
個々の団体もWebによる発信はおこなっており、興味のある方は自分で調べる事ができます。(決して隠されいるわけではありません) 見やすいようにリンクという形で各種情報を整列し、窓口を設けるのがUNISONという集合から見た広報の形だと思います。

UNISEC/UNISONは全国的な組織なので、コミュニケーションコストが高いという問題があります。学生による先鋭的な活動もここに阻まれる場合が多いと思います。

 設立から今まで、UNISECはイベント、総会、ワークショップという形でこの仲介をしてきました。
学生はもっと下のレベルから交流したいという声が多いのですが、壁に当たっているケースが多いと思います。
 広報も対外的な窓口とは別に、クローズドSNSのような相互交流のための仕組みをつくる検討を始めたいと思っています。

 顔を合わせることの優位性は揺るがないですが、webなどを利用した交流の補助体制をどうするか、RSSの配信だけでなく、時間、距離にとらわれない相互交流を取り入れるにはどうしたらよいか。
 広報WGは横のつながりでそうした諸問題の連絡組織として機能することも必要かもしれません。


長くなりましたが、こういうことを考えたい/こういう方法もあるぞという方は広報委員でなくとも活動への参加大歓迎です。 
(もうちょっとお知らせを早めておけばよかったですね…)
まだインフラを整備出来ていないのですが、意見、興味のある方は広報アドレス(unison.publicity@gmail.com)までご連絡いただけると幸いです。 
 
参考文献
/Make: vol 11 (オライリー・ジャパン) http://jp.makezine.com/blog/2011/04/make_vol11.html

/ Hackerspaces Design Patterns http://hackerspaces.org/wiki/Design_Patterns
ハッカースペースの設立方法、理念、そして組織内の運営(問題と解決策) (英語)
組織心理学的なトピックがたくさんあり、個々の活動(団体)の運営の参考にもなると思います。
団体の運営でお悩みの方はぜひ。

1 件のコメント:

  1. 中澤さんの言うとおりUNISONに広報WEBは非常に大事な役割ですね。
    皆さん是非興味ある方は連絡頂けると幸いです。
    UNISON代表としても皆さんの活動が活発化になるように頑張ります!!一緒に頑張って行きましょう('u')/

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