2010年11月17日水曜日

Make Ogaki Meetingに行ってきました


みなさんはMake:という雑誌を読んだことはありますか?

アメリカ発のDIY専門誌で、最近日本でも翻訳されたものを目にするようになりました。

Make:のblog http://jp.makezine.com/blog/

日本で Make: を発行するオライリー・ジャパンが主催するイベントが、Make Meetingです。

普段のMeetingは東京での開催がメインですが、今回は関東圏を離れ、9月末に岐阜県の大垣市で開催されました。

今回は東大中須賀研の展示もあるということで潜入してみました。
だいぶ経ちましたが、その様子をお伝えしようと思います。

 名古屋から特急電車で少し行くと、大垣市に着きます。早速シャトルバスでメイン会場へ向かいました。

 MOM会場の様子 


たくさんの出展者がブースを構えています。
マイコンを使った作品、デバイスアートの比率が高いですが、手芸作品やアナログな物もたくさんあります。 物品販売も盛んで、出展者が制作したキットや、珍しい部品といったものも扱われています。 私はというと、500mlボトル程もある巨大なスーパーキャパシタの現物を発見し一人で盛り上がっていました。 様々な業種、分野の人が集まっているので、あまりお目にかかれない品々が見られたり、話を聞けるのも楽しみの一つです。Linux端末開発ボード、SoftModem、iPadアプリ。衛星にも繋がる技術がたくさんありました。

会場の雰囲気をざっくりと紹介したので、次は衛星展示を紹介します。

Satellites & Make:

こちらは東大中須賀研と、超小型衛星センターのブース。 東大中須賀研出身で、現在超小型衛星センターに勤める田中さんと、九州大の上津原さんが出展されていました。
東大中須賀研&超小型衛星センターのブース
お二人が来場者の質問に答える様子。MAKEでは出展者に気軽に質問できる雰囲気があります。 中には関係者もいらっしゃったりするので、気が抜けないとのこと。
展示: 衛星構体の展示やパネル、iPadを使った写真説明 twitterをつかったインタラクティブなアンケート
田中さんの講演時間。 衛星開発に関わったきっかけから、小型衛星まで


Make Meetingといえば、ニコニコ技術部の方々が有名ですが、中の人のポテンシャルは半端なく高いです。今回もSOMESAT関連の展示がありました。
こちらはMAKEでは常連の、SOMESATチームの展示。 勢いがあります。

小型衛星の認知度

途中から展示のお手伝いをさせてもらいましたが、来場者の方々の興味として、打ち上げ費用と制作コストについての質問は、必ずといっていいほど出てきました。 意外と衛星の打ち上げに関する質問が多かったと思います。 相乗りといった概念も、一般にはあまり知られていないのですね。
実際に衛星開発に関わった話や、目の前のバックアップモデルといった本物を使って伝えることの重要性と影響力を感じました。

視点が変わりますが、衛星開発の流れとは別に、DIYの流れはここ数年でますます盛んになっています。 CGMモデルと呼ばれる、インターネットを介した消費者主流のビジネスモデルの隆盛と合わせ、たとえばマイコンキットも、ユーザーコミュニティを意識したものが事実上のスタンダードとなったり、小ロットの電子部品を個人向けに販売する業者の増加により、CADや工作機械を駆使し、専門業者に匹敵する作業を個人でこなすまでの敷居も低くなってきました。キューブサットの自作キットもあるくらいなので、個人で衛星を作ることも不可能ではないと思います。

超小型衛星、缶サット、高高度気球といったものも、高性能な電子部品の入手性がよくなることで、敷居がどんどん下がっています。 UNISECというコミュニティでも、参加者の情報交流が活発になれば、より高度な課題に挑戦することが可能になると思います。  

今後に向けて


MTM06が今週末の11月20~21日に東工大 大岡山キャンパスで開催されます。
今回も出展されるとのことです。 
エントリーシートを見たところ、ほかにもロケットや東工大製のはやぶさ模型などが展示されるようです。 
UNISONでもなにか展示できるといいですね。 一般の方、DIYerの方々に衛星を知ってもらったり、逆に良い刺激を受ける機会だと思います。 もちろん参加するだけでも大いに刺激をうけるので、ぜひ行ってみてください。

  以上、報告でした。 (中澤)

参考



2010年11月15日月曜日

UNITEC-1 DBM


UNITEC-1の1/2スケールのDBMです。 DBM:ダンボールモデルの略 原典

UNTIEC-1は唯一のFMが飛んでいってしまったので、土壇場で3Dモデルをつくって解説用、イメージ用、Web用にと提供しています。

広報用にこの3Dモデルから各面を印刷し、切りだして製作しました。黒い本体は質感のあるタント紙で覆い、太陽電池アレイ部はコンビニで印刷したものを厚紙に貼り付けました。

はじめはフルスケールでつくろうとしましたが、各面をボール紙で切り出したところ、その大きさに絶望したため、タント紙も足りないということで放置しています。 実物も見ていたのですが、意外と大きくてびっくりしました。 

NASAやJAXAの宇宙機は、たいていペーパークラフトが公開されています。
誰でも作れるものからマニアック過ぎる上級者モデルまでそろっていて、画用紙で自作しなくてよくなり、型紙をダウンロードしてつくれるようになったときはこれぞインターネットと思ったものです。 (結局紙で出てくるのですが)

そのうち本物の衛星も "ダウンロード" して "印刷" 出来る時代が来るかもしれません。 3Dプリンタとプリンタブルエレクトロニクスの普及を見ていると、そんな未来もありそうです。

ペーパークラフト普及版。背後に映っているのは本物です。

ペーパークラフトといえば、UNITEC-1もちゃんと用意してあります。
A4に収まる6分の1スケールです。こちらにPDFを用意してあります。 説明、学祭等ご自由にお使いください。

(中澤)

2010年11月2日火曜日

【UNISON HP公開から3週間】 RSSについて

こんにちは。 そして、はじめまして。 広報WG副代表の中澤です。UNISONのHP群の中の人です。
簡単な自己紹介ということで経緯を説明すると、
UNITEC-1でUOBCを作り、たまたま衛星の最終組み立てに参加していたのですが、UNITEC-1の想像図を描いていたところ、抜け目のない学生理事様に見つかって広報にされてしまいました。
特技はグラフィックデザインとハンダ付けと病院に通うことです。

・・・さて、UNISON HP公開からだいたい3週間が経過しました。 UNISECからのリンクや、お知らせのおかげですでに2000アクセスを超えています。 御覧頂き、ありがとうございます。 まだ完成していない部分も多いので、皆様の役に立てるよう、コンテンツの拡充を進めたいです。

学生の活動を可視化しよう! という流れから製作が始まったのですが、はじめから広報WGだけで広報をしてしまうのは効率が良くないと感じていたので、結果的に様々なwebサービスを利用して、各団体が持つコンテンツを引っ張ってきています。 


その手段の一つがRSSです。
Blogを導入すると、RSSという配信用アドレスがHTML文中に必ず入っています。 Blogのアドレスを提供していただいた団体のブログを一覧できたら面白い(という学生理事様のお言葉)ということで、Yahoo! pipesというサービスを見つけて利用することにしました。
これはRSSフィード、webアドレス、ネット上のデータを集めて処理し、独自のRSSフィードや検索フィルターを作れるマッシュアップツールです。 
Yahoo Pies上のパイプラインエディタで、団体ブログの半分をフィード結合した様子。ブログごとに文字列を追加するため、こんなことになってます^^;

団体ごとに使っているBlogサービスが多岐にわたり、統一したサイトフィード形式を得られないので、取得時刻の計算などについては、仕様もあってバグとりができませんでした。他は概ね期待通りに動いています。 

UNISON HPでは全団体のRSSフィードを統合し、広告等をフィルターしたものを製作して公開しています。
こちらにフィードのアドレスを載せてあります。 一般的なRSSリーダーでも閲覧可能です。
http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.run?_id=ea4b164332f1cea317d6acb903913967&_render=rss

先程触れたように、独自のRSSを作ることができるため、RSSフィードに「ARLISS」「報告」といったキーワードをフィルターして、「ARLISS2010の各団体の活動報告」フィードも作ることができます。

作っているうちにTwitterに似ているな、と気づきました。日常も、ゆるくつながると楽しいですね。 情報共有のひとつの形として、楽しんでいただけたら幸いです。

これからも時々サイトの様子をお伝えしていきます。よろしくお願いします。