2012年9月1日土曜日

第8回能代宇宙イベント 全体運営ver.

こんにちは.UNISON代表の金井です.
2012年,第8回能代宇宙イベントは秋田大の皆さん,能代市の皆さん,
たくさんのスタッフの皆さん,そして参加者の皆さんのお陰で無事に
終えることが出来ました.

参加者としては初めてなのに学生代表に名乗り出てしまった自分は
本当に皆さんに迷惑を撒き散らしながらなんとか乗り切った,という感じです.
ちょうど先ほど博士課程の合格発表を見て学生生活の延長をキメてきた所で,
今年の経験を生かし今後も運営を(こっそり)お手伝いしたいと思います.


さて,前置きが長くなりましたが,先程滝澤さんがアップしてくれた記事で触れられていない,
缶サット競技前後の話を交えながらもう少し運営寄りの視点で報告したいと思います.




15日に着いた時の第3堆積場は,何もない一面の更地でした
(更地にするのにも地元の方の多大なる労力が注がれていることも記しておきます).
この場所にテントが建ち,机が並び,イスが並び,コーンが置かれ,
そして遥か奥にはランチャが立ち並ぶことになります.

ランチャ周辺では続々と資材の搬入,同時進行で観測ポイントが設置されます.
撮影時には「リ○ビタンDのCMを意識して!」とのムチャ振りに皆さん乗ってくれました.
15日はランチャ周りを整えて,翌日からの本格準備に備えました.

滝澤さんも書いていましたが,翌16日は能代イベント史上最大(当社調べ)の嵐.
ぬかるむ地面に横殴りの雨,人間の対過酷環境試験としてはなかなかの条件だったと思います.

左の写真は某宅急便のトラック(埋まった)をクローラーキャリアで引いているところ,
右の写真はステージ用トレーラ(埋まった)をショベルカーで引いているところです.
他にも,何台もの車がイベント会場で埋まり,救出されていきました.
ランチャの方では各団体リハーサルが行われ,翌日からの打上げに備えていました.

会場設営が無事終了し,競技開始の17日からは滝澤さんの方が詳しいと思います.
(なぜなら17日以降は猛烈すぎて記憶が定かではないので...)
17日には府立大,筑波大,COREの打ち上げがありました.
初参加の府立大は混合室の破損で惜しくも打ちあがりませんでしたが,
この後の公開噴射試験で府立大チームは大活躍してくれました.

18日に行われた開会式は,来賓の方々(コレがまたすごいメンバー)に
お越し頂いて,16日がウソのような晴天の中で激励を頂きました.
18日はモデルロケットの打上げも始まり,いよいよもってイベント会場で
常に何かが宙を舞っているという状態になっていきます.

そんな中で,和歌山大,東北大の打ち上げが行われました.
特にこの日は来賓の方が大勢射点近くに足を運ばれたので,打ち上げ従事者達も
緊張に拍車がかかってしまっていたかもしれません.

競技を終えた缶サットチームの方々 with バルーン.んー,いい写真.

そしてこの日は! 大!懇親会!!
懇親会の中ではCLTP3の修了式や,缶サット競技の表彰式も行われました.
最初は来賓の方々に圧倒されていた学生達も,終盤では賑やかに交流できたと思います.
宿に戻った後,飲んだ勢いで隣のコテージに突撃したのも
今はいい思い出です…(COREの皆さんゴメンナサイ)

19日は一般公開日.ゴメンナサイ写真ありません.この日は本当に盛りだくさん.
モデルロケット,水ロケット,オクトコプター,2機の北大miniCAMUIが空を舞い,
無数のローバ達が地を走り,さらには秋大燃焼班が火を噴き,負けじと府大が噴き…
会場を見渡せばババヘラアイスにGABAヘラアイスニャジロウが来るわ
Tシャツコンテストのモデルさんに野郎どもは鼻の下伸ばすわA先生はノリノリだわ,
もうすごいことになってました(笑)
Tシャツコンテストでは,今年度からUNISON会員になった東北大が
鮮やかなオレンジのつなぎを決め手にして見事受賞!
イベント終了後は技術交流会,バーベキューも行われました.

この日のイベントの様子は全世界にインターネットで配信され,
国際教養大の皆さんによってなんと英語版配信も行われていました.


明けて20日,前日と比べると人口は10分の1くらいになっていましたが,
まだまだ終わりません.イベント会場では能代市内の小学生を対象に
モデルロケット教室が行われ,午前中は筑波大と東工大の打ち上げがありました.
筑波大は17日に続き2機目も時間通りにバッチリ打ち上げ成功,
東工大の自由落下試験缶サットG-SAT3も見事な落下シーケンスを見せてくれました.
午前の成功を受けて21日の予備日はなくなり,本格的に陸打ち会場の撤収も進みました.

21日はオフで運営チームは束の間の休息を得て,22日は朝の海打ち会場清掃と
本格的な海打ち会場設営,陸打ち会場の完全撤収が行われました.
筑波大の方に秋田大での荷物降ろしをお任せし,東海大と秋田大が海打ち会場に
出発した後,コンテナの戸締りをして最後に残った北大チームで一枚.
同じような写真ですが,15日とは全く見え方が違いました.

さて海打ち会場の設営も終わり,23日にはいよいよ打ち上げ…の予定…が…
黒い雲

そして土砂降り,ランチャ横の風速計での最大瞬間風速は17.3 m/s.
安全管理担当某氏「一瞬でパンツまで濡れた」
大自然,本当に恐ろしいです.

気を取り直して勝負は海打ち予備日の24日へ.
9時25分,東海大打ち上げ成功.


11時10分,秋田大打上げ成功. 

この打ち上げをもって,能代宇宙イベント全日程終了となりました.
各打ち上げの動画はもうyoutubeなどでご覧になっている方も多いかもしれませんね.
秋大ランチャ
(UNISONランチャの写真がありません,ごめんなさい!!)

回収船を出して頂いた漁師さんや作業場を支えてくれた商店街の方も交え,この日は懇親会. 
懇親会の後は固体燃料の燃焼実験(花火ともいう)をみんなで楽しみました.

初の海打ちということで10日間もの長期間に渡った今回の能代宇宙イベント,
長くなりましたがまだまだ書いていないことも沢山在ります.
が,この先は各団体の報告書・動画・写真等々にお任せしようと思います.
そうそう,参加団体の皆さん,9月5日までに写真等をアップロードするのも忘れずに!(笑)


最後に,ずっとロケット打上げの観測を行って頂いた東海大観測隊の皆さん,
イベント開始よりずっと前から準備をして頂いていた地元の皆さんやスタッフの皆さんに
もう一度感謝を述べたいと思います.
そして秋田大の皆さん,準備から何から何まで本当にお疲れ様です.
曰く「秋田大の学生にとってまだ能代は終わっていない」ということです.
秋田大に戻っていった膨大な量の資材,あの片付けは秋田大の学生さん達が行います.
秋田大の方に会う機会があったら,是非その労力を称えて欲しいと思います.


さて,能代の熱気冷めやらぬまま,今度はARLISSが待っています.
我々北大チームも北海道でワークショップに向けてアップを始めています.
「ボクらの夢は,地球の枠におさまらない.」
また能代で会いましょう.

1 件のコメント:

  1. 安全管理某氏です.
    いやぁ,自然の力(前線の力)を体全体で感じた気がします.
    今となっては,良い思い出です^^

    さてイベントですが,安全管理の責務を果たせたかどうかは別として,イベント代表金井さんの運営は全てスムーズに行われていたように見えました.
    そのお陰で,ロケット側に専念することが出来たのだと思います.
    個人の主観ですが,今までで一番機能した運営チームだと思います.

    この流れを来年・再来年以降にも繋げて,次期運営チームがさらに良い能代宇宙イベントに出来るよう,今から引継ぎ資料の作成を行いたいと思います.

    それでは,また北海道で!

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